不妊治療
不妊症分野におけるPRP治療

血小板に含まれる成長因子(PDGF・TGF-β・VEGF・EGF等)は、子宮内膜環境の改善を促すことが明らかにされています。成長因子を多く含むPRP投与によって、子宮内膜における細胞増殖、血管新生を良好にすることで、胚着床率の改善、および妊娠維持が期待できます。
不妊症領域での治療の歴史はまだ十分ではありませんが、現在では海外において子宮内膜菲薄症例や反復着床不全症例に対する研究が盛んに行われています。
不妊治療における当社製品の役割
主力製品である“Aeon” Acti-PRPは様々な臨床ニーズを受け、安全で迅速かつ簡便な新世代の自己多血小板血漿 -Platelet-Rich Plasma (PRP)- 治療用製品として開発されました。抗凝固剤をはじめとする一切の外因性物質を添加していない完全自己由来のPRPの作成が、少量の血液採取と遠心分離という簡便な作成プロセスにより調整が可能です。
この度、国内において子宮内膜菲薄化症例を対象とした臨床研究に本製品が用いられ、有効性および安全性を確認することが出来ました1)。本製品を用いたPRP治療は今後、反復着床不成功例や卵巣機能不全等の患者様ニーズにも貢献できるものと考えております。
1) Maki Kusumi, Tatuji Ihana, Takako Kurosawa, Yasuo Ohasi, Osamu Tsutsumi. Reproductive Medicine and Biology 2020
安全性について
本治療法は法律に基づき、再生医療等提供計画の届出後、厚生労働大臣に受理された治療となります。 あなた自身の血液を用いた治療法ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、安全性の高い治療法となります。
あなた自身の血液を用いた治療法ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、これまでの国内外での使用において、重篤な有害事象は報告されていません。※2019年12月時点
治療の流れ
通常、治療後の安静も含めて約1時間がかかります





PRP治療のスケジュール
*一周期で2回のPRP注入を行います。 *実施するタイミングは主治医の先生に確認してください
注意事項
- 治療前、バランスの良い食事を心かけてください
- 治療後は、しばらく安静にしてください。具合が悪いときはスタッフにお伝えください。
- 治療後24時間以内は、激しい運動は控えてください。
- 万一、発熱をはじめとする、ふだんと違った症状がみられた時は、直ちに主治医に相談してください。
下記に該当する方は、まず主治医にご相談ください
- 血小板数(Plt)が150,000/mm³以下
- 血小板機能異常症
- 非ステロイド性消炎鎮痛薬や抗凝固薬で治療中
- 悪性腫瘍、またはその可能性にて治療中